宮島研究室 - Since 2006.10.20
自作の巻き取り式イヤホン

お気に入りのカナル式イヤホンを、巻き取り式イヤホンに改造してみた。

もしかしたら、巻き取り式イヤホンの修理にも応用が利くかも……。

用意するもの

  • 100円SHOPの巻き取り式LANケーブル
  • お好みのイヤホン
  • 精密ドライバー
  • (カッターナイフ)
  • (シールはがし)

※市販の「巻き取り式イヤホン」が小さいのはケーブルが細いからで、普通のイヤホンケーブルを巻き取るには、「巻き取り式LANケーブル」くらい大きな巻き取り機が必要なのです。

手順


巻き取り式LANケーブル上部のシールをはがし、現れたネジを精密ドライバーで外します。

モノによっては接着剤で固定されている場合もあるので、慎重にカッターナイフ等で分解。
分解する際、中に入っている小さな「銀玉」を紛失しやすいので注意!(巻取り器のストッパーの役割を果たす)
なお、LANケーブルは不要なので、分解後はご随意に。

ボビンのようなものの内側にある細い溝(画像中央上側)に、イヤホンケーブルを通す。
イヤホンケーブルは、左右の長さが均等になるよう調節。

次に、バネの先端(矢印部分)を、ボビンのようなものの内側にセットする。

セットするとこんな感じ。

セットしたバネを小さく小さく巻き、ボビンのようなものの内側にはめ込む。(これが結構大変)

次に、台座部分(画面下側)に、ボビンのようなものを裏返してセットする。

セット完了すると中が見えないので、先にバネのみで完成イメージを見せるとこんな感じ。
台座中央の突起の、縦に入った裂け目に、バネを差し込む。

セット完了。次は、今セットしたボビンのようなものに、ケーブルを反時計回りに巻き付けて行く。

ケーブルの巻き付けが完了すれば、いよいよ完成間近。
蓋部分(画面左側)の溝に「銀玉」を置く。
画像では、銀玉は外寄りに置いてあるが、中心寄りに置かないとうまく閉まらないので注意。

蓋部分に置いた銀玉が転がり落ちないように注意しながら、裏返した台座部分と合体させて完成!

――と、ケーブルがねじれました。ケーブルを出す穴には向きがあるので注意。
(ボビンの画面上寄りから生えたケーブルが、半周回って画面左側、下寄りの穴から出ています)

蓋と台座を一旦分解し、ボビンのようなものを今より半回転多く巻きます。
蓋と台座を元に戻してネジを締め、今度こそ完成!

困ったときは…

Q:ケーブルを巻き取る力が弱い
A:一旦分解して、ボビンのようなものを、反時計回りに一回転させてから元に戻してください。巻き取る力が強くなります。
Q:ケーブルを引っ張り出したとき、ストッパーが働かない
A:銀玉がきちんと嵌まっていない可能性があります。分解して確認してみてください。

体験者の声

思ったよりまともなものが出来ました。巻取りフラットケーブルを買ったとこでカナルイヤホンも買いましたが巻取り前提でないので耳に刺す側が二股から一本に統合されるとこで保護樹脂で固められ若干厚みが増しているところがあるのでそこもハサミで削る必要があり若干銅線が露出してしまいました。後はちゃんと止まるので銀玉は機能してるようですが巻取りが弱いです。限界までゼンマイを巻いたので単に使ったイヤホンが長すぎるんでしょうね。ttp://i.imgur.com/kyK2LvQ.jpgby lm様

コメントありがとう!!

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