RetroPie for Raspberry Pi 4覚書。

シングルボードコンピューター「Raspberry Pi 4」に「RetroPie」をインストールするための覚書。

ここではあえてWindowsXPを使って導入してみる。


(2020.4.28)めでたくRaspi4対応の「RetroPie 4.6」がリリースされ、最早不要のコンテンツとなったが、手動でRetroPieを導入したい時に使えるので残しておく。

事前準備

  1. WindowsPC上で、microSDカードを「FAT32」でフォーマットする
    • microSDの容量が32GByte未満の場合は、何も考えずにフォーマットでOK
    • microSDの容量が32GByte以上で、ラズパイ用に使用したことがない場合
      1. SD card Formatter 4.0を起動
      2. ボリューム名がそのままホスト名になるので、「RaspberryPi」とかにしておくと良い
      3. オプション設定 → 消去方法を「イレースフォーマット」、論理サイズ調整を「ON」 → フォーマット
    • microSDの容量が32GByte以上で、ラズパイ用に使用したことがある場合
      1. Windows10(^^;の管理ツールで全パーティションを削除
      2. FAT 32 Formatterでフォーマット※リンク先の画像をクリックでDL
  2. Raspbian Liteを入手し、解凍する
  3. microSDにイメージを焼く
    1. Win32 Disk Imager v0.9を起動※XPはこれしか動かない
    2. Image FileへRaspbianのimgファイルをドラッグ&ドロップ、DeviceはmicroSDカードを挿したドライブを選択 → Write
  4. RaspiにmicroSDを挿して電源投入

初期設定

  1. USBポートに有線キーボードを接続
  2. ユーザー名「pi」、パスワード「raspberry」でログイン
  3. 設定画面を開く
    $ sudo raspi-config
    1. microSDの容量を拡張する
      1. カーソルキーの↑↓で「Advanced Options」を選択
      2. カーソルキーの←→で「Select」を選択し、リターンキーで決定
        1. カーソルキーの↑↓で「Expand Filesystem」を選択
        2. カーソルキーの←→で「Finish」を選択し、リターンキーで決定
        3. 完了画面が出たら、カーソルキーの←→で「Finish」を選択し、リターンキーで決定 (前画面に戻る)
        4. Would you like to reboot now? → 「Yes」
    2. 再起動…
    3. 「Localisation Options」
      1. 「Change Locale」 → キーボードの↓で「ja_JP.UTF-8 UTF-8」に合わせ、スペースキー → 「*」が付いたのを確認したらキーボードのリターンキーで決定※「en_GB.UTF-8 UTF-8」の「*」は外さない
        1. 「en_GB.UTF-8 UTF-8」を選択して「OK」※JPは文字化けする
      2. 「Change Timezone」 → 「Asia」 → 「Tokyo」
      3. 「Change Keyboard Layout」」 → 「Generic 105 (Intl)」 → 「Other」 → 「Japanese」 → 「ODAG 109A」 → 「No AltGr key」 → 「No compose key」
        • キーボードの種類について
          右下に「かな」キーがあり…
          • アプリケーションキーなし、Windowsキー1つ → OADG 106
          • アプリケーションキーあり、Windowsキー1つ → OADG 108
          • アプリケーションキーあり、Windowsキー2つ → OADG 109
      4. 「Change Wi-fi Country」 → 「JP Japan」
    4. 「Network Options」
      1. 「Wi-fi」にて適宜入力
      2. 入力内容の確認は/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを参照
    5. 「Update」
    6. 「Finish」
  4. 本体Rev1.2でも最新Raspi4同様、最大クロックを1.5Ghz→1.8Ghzに
    1. 本体基板のリビジョンを確認
      $ cat /proc/cpuinfo
    2. /boot/config.txtを修正する
      $ sudo nano /boot/config.txt
      • 該当箇所を修正&追加
        #uncomment to overclock the arm. 700 MHz is the default.
        #arm_freq=7001800
        over_voltage=6
        force_turbo=1
  5. メモリースプリットの指定
    $ sudo nano /boot/config.txt
    • config.txtの最下行?に下の2行を追加
      # Memory split
      gpu_mem_1024=256
      ※Zeroと3A+は「gpu_mem_512=256」
  6. HDMIコネクタの接触不良によるDVIモードを抑止
    • config.txtの該当行のコメントアウトを削除
      #hdmi_driver=2
  7. 電源ランプの挙動変更
    • config.txtの最下行?に下の2行を追加
      # Blink power led
      dtparam=pwr_led_trigger=heartbeat
  8. リブート…
  9. microSDの容量が拡張されたか確認するには
    $ df -h
  10. 日本語フォントをインストール
    $ sudo apt install fonts-droid-fallback
  11. jstestコマンドを使用可能にする
    $ sudo apt install joystick
  12. DOSBOXのフリーズ対策※或いは/etc/timidity/timidity.cfgを編集する
    $ sudo apt install fluid-soundfont-gm
  13. gitをインストール
    $ sudo apt install git lsb-release
  14. RetroPieをインストール
    $ git clone --depth 1 --branch fkms_rpi4 –-single-branch https://github.com/RetroPie/RetroPie-Setup.git
    $ cd RetroPie-Setup
    $ chmod +x retropie_setup.sh
    $ git fetch && git checkout fkms_rpi4
  15. RetroPieを起動
    $ sudo ./retropie_setup.sh
  16. 自動ログインの有効化
    • 「autostart - Auto-start Emulation Station / Kodi on boot」 → 「Start Emulation Station at boot」
  17. 「Manage packages」 →
    • 「Manage core packages」 → 「Install/Update all core packages from binary」
    • 「Manage driver packages」 → 「xpad」 → 「Install from source」※xboxdrvより好みなだけ
    • あとは好みのエミュレータをインストール
  18. 「Perform reboot」

Raspi4では、ドリームキャストやPC-FXは実機と遜色ない速度で動くし、PSPも解像度を2倍にしてもサクサク。

サターンもかなりいいところまで来てるが、まだまだ音飛びがある。

課題

  • xm7で本体設定を開こうとすると強制終了する

アンインストール

$ sudo rm -fr RetroPie-Setup
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